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松本市中央図書館:吉村和敏氏講演会(2012年2月26日) [出来事]

今日(2012年2月26日)の松本市は,予報に反して,雪の舞う寒い1日となりました。
しかし,松本市中央図書館では,松本出身の写真家である吉村和敏氏の講演会が行われ,吉村氏の写真に対する熱い思いが語られました。
吉村氏は,これまで約20年間,主にカナダやヨーロッパ各国の田舎の風景写真を撮り続けておられる方で,海外を巡るうちに,日本への愛情が芽生えたそうです。
しかしながら,2006年頃までは,信州を写真に撮りたいとはあまり思わなかったそうです。全国チェーン店の進出などによる風景の変化が,里山としての魅力がないと映ったからとのこと。
ところが,その後,そのような「壊れていく風景」も日本の個性だとの思いに至り,3年間にわたって信州を撮り,2011年に写真集《Shinshu》をしたのだそうです。
この《Shinshu》は,全て大判カメラ(4×5)を使用し,モノクロームフィルムで撮られた写真です。
吉村氏は,信州を撮るに当たり,鮮やかな自然の色に惑わされないよう,モノクロを選んだそうです。
そして,あえて自動車,電線塔の《現代》を写真に入れるなど,個性ある景観となるように考えているとのこと。
モノクロは,色に惑わされず,形で勝負するところが魅力だそうです。
講義後の質疑応答の中で,写真はごまかしのきかない世界であり,いい写真を撮るためには,意識を変えてみる努力,観察力が必要だと語っていました。

小生は,一時期,旅行に行ってもあまり写真を撮らないようにしていました。フィルム代がもったいないとの理由もありますが,撮影に気を取られ,逆に記憶に残らない気がしたからです。現在は,デジタルカメラになり,フィルム代を気にしなくて済むようになったため,必ず写真に残すようにしていますが,所詮は,単なる記録のためです。
吉村氏の講演を聴いて,自分の写真が自分でも気に食わない理由が分かった気がしました。
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